人材採用部 発表記入例

人材採用部の発表記入例(9月18日キックオフ)

各部門・グループにお願いしている2つの準備(部門KPIの設定、ベース業務とコア業務の設定)を含めて、キックオフでの発表を通しで組むとこうなる、という見本です。前期の振り返りと今期の方針の2部構成、表紙と章扉を入れて10ページです。

人材採用部は説明のための架空の部門で、数字はすべてダミーです。KPIや業務の中身は各部門で決めていただくもので、こちらから設計の方法を指定するものではありません。スライドの下にある「書くときのポイント」は書式をそろえるための注記なので、実際の資料には入れません。

人材採用部発表者 アララ太郎

前期振り返り

2026年9月18日 期初キックオフ
書くときのポイント
  • 部門名、発表者、章のタイトルの3つだけ置きます。日付とイベント名は下に小さく。
  • 部門・グループの呼び方は組織図の表記に合わせてください。

前期の総括

1
一言でいうと
数は追えたが、質とスピードに課題が残った一年
年間採用充足率
83%
計画12名に対して10名
書類応募の要件適合率
22%
目標40%に対して未達
入社1年以内の早期離職率
8%
目標5%以下に対して超過
媒体経由の応募数そのものは確保できました。ただし要件に合う候補者の比率が低く、面接の工数が膨らんだことが、後半の遅れにつながっています。
書くときのポイント
  • 先頭に「一言でいうと」を置きます。数字を並べる前に、良かったのか悪かったのかを言い切ってください。
  • 数字は3つまでにします。並べるときは実績、そのすぐ下に計画や目標を添えます。

前期にかかげていたアクションプラン

2
アクションプラン1

採用チャネルを媒体依存から脱却させる

アクションプラン2

応募から内定までのリードタイムを半分にする

書くときのポイント
  • このページはタイトルだけです。中身は次のページで話すので、ここでは何本あったかを見せます。
  • 見出しは「何をどうする」の形で書きます。名詞だけの見出しは避けてください。

アクションプランの詳細と振り返り

3
アクションプラン1
未達

採用チャネルを媒体依存から脱却させる

求人媒体だけに頼ると応募の質を自分たちで動かせないため、リファラルとスカウトを立ち上げる。
リファラル応募 目標20件8件
スカウト返信率 目標10%6%

現場に紹介を依頼しただけで終わり、紹介したくなる仕掛けまで作れませんでした。スカウトは文面を書く時間が取れず、送付数が計画の半分にとどまっています。

アクションプラン2
達成

応募から内定までのリードタイムを半分にする

選考が長引くほど他社に決まってしまうため、日程調整と結果連絡の滞留をなくす。
応募から一次面接まで 目標6営業日6営業日
内定承諾率 目標60%60%

日程調整をツールに寄せ、10営業日かかっていた滞留を解消しました。ただし面接官のアサインは特定の人に偏ったままで、ここを崩さないと今期の3営業日には届きません。

書くときのポイント
  • 達成か未達かを先に出します。判定は文章の中に埋めず、見出しの横に置いてください。
  • 数字は「目標に対していくつだったか」の形で並べます。実績だけだと達成度が読み取れません。
  • 振り返りの文章は、うまくいかなかった理由まで書きます。事実の再掲だけで終わらせないでください。

アクションプラン以外の活動とトピックス

4
採用管理システムの入れ替え

選考状況が個人のスプレッドシートに散っていた状態を解消。11月に移行を完了し、進捗が全員から見えるようになりました。

社員インタビュー記事の公開

広報と組んで3本を公開。応募時のアンケートで「記事を読んだ」と答えた候補者が12名いました。

インターン受け入れの試行

2名を2週間受け入れ。新卒採用の接点として続けるかは、受け入れ側の負荷を見たうえで今期に判断します。

内定者フォローの仕組み化

内定から入社までの連絡が担当者任せだったため、月1回の連絡と入社1か月前の面談を定型化しました。

書くときのポイント
  • 4件前後にしぼります。全部載せると、何が大きな話だったのか分からなくなります。
  • 1件あたり見出し1行と本文2文まで。結果が数字で言えるものは数字を入れてください。
ここから今期の話

今期の人材採用部

2026年10月から2027年9月
書くときのポイント
  • 前期と今期の切り替わりに1枚はさむと、聞き手の頭が切り替わります。地色を変えると効果が出ます。

人員体制

5
部長
1名
採用計画と要件定義の責任者
中途採用
2名
職種別に担当を分担
新卒採用
1名
インターンの受け入れも兼務
採用広報
1名
10月に増員。前期は兼務でした
前期からの変更点

採用広報を専任1名として置きます。前期は中途採用の担当が兼務しており、記事の公開が年3本にとどまっていたためです。あわせて、業務委託1名にスカウト送付を委託します。

書くときのポイント
  • 役割と人数を並べます。個人名は不要です。
  • 前期から変わった点は必ず1ブロック取ります。増減の理由まで書いてください。

ベース業務とコア業務

6

ベース業務

回すことが前提の業務
  • 求人媒体の掲載更新と、応募者への初回連絡(24時間以内)
  • 面接日程の調整と、面接官のアサイン
  • 選考結果の連絡、内定通知と条件提示
  • 入社手続きと、初日のオンボーディング準備
  • 採用管理システムへの入力と週次レポート

コア業務

部門の価値が問われる業務
  • 事業計画から逆算した採用計画の設計
  • 求める人物像の要件定義(現場マネージャーとのすり合わせ)
  • 候補者へのアトラクトと、意思決定の支援
  • 採用ブランディングと発信の企画
  • リファラルが自然に回る社内の仕組みづくり
書くときのポイント
  • 1項目1行に収めます。1行に入らないときは2項目に分けてください。
  • 語尾は体言止めに統一します。「〜する」と混ざると読みにくくなります。
  • 左右の項目数はそろえます。5項目前後が目安です。

今期かかげるKPI

7

守る指標

下回ってはいけない線。維持できて合格
  • 年間採用充足率(計画12名)
    100%前期 83%
  • 入社1年以内の早期離職率
    5%以下前期 8%
  • 応募から一次面接設定までの日数
    3営業日前期 6営業日
  • 1名あたりの採用単価
    80万円以下前期 95万円

伸ばす指標

今期に積み上げて増やす量
  • リファラル経由の応募数
    年間30件前期 8件
  • スカウトの返信率
    12%前期 6%
  • 書類応募の要件適合率
    40%前期 22%

磨く指標

質を上げる。質も数字に置き換える
  • 内定承諾率
    75%前期 60%
  • 選考体験アンケートの満足度
    4.2以上5点満点、今期から計測
  • 社員インタビュー記事の公開本数
    年12本前期 3本
今期から計測を始める指標は、空欄にせず「今期から計測」と書いて置いています。
書くときのポイント
  • 1つの区分に並べる指標は3項目から4項目までにします。それ以上は投影したときに読めません。
  • 指標名は名詞で短く書き、条件や計算方法は括弧に入れます。
  • 数字は今期の目標を大きく、前期の実績をその右に小さく置きます。単位(%・件・日・円)を必ず付けてください。

AIをつかった業務活用

8
スカウト文面を1通ずつ手で書いており、1通あたり15分かかっている
求人票と候補者の経歴から下書きを自動生成し、確認と手直しだけの5分にしていきたい
応募書類の一次確認が担当者ごとの感覚に頼っており、見落としが出ている
要件との適合度を項目ごとに整理させ、判断の材料をそろえたうえで人が決める形にしていきたい
面接メモの清書が後回しになり、共有が数日遅れることがある
録画の文字起こしと要約を自動化し、当日中に現場へ共有できるようにしていきたい
いずれも合否そのものは人が判断します。AIに任せるのは、判断の前段にある下書きと整理までとします。
書くときのポイント
  • 「いまこうなっている」と「こうしていきたい」を左右に分けて書きます。ツール名から書き始めないでください。
  • 時間や件数で言えるものは数字を入れます。「効率化したい」だけだと後で振り返れません。

配る側のメモ